雪の下で土に還るカブトムシ、巡り行く季節と生命
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八ヶ岳山麓、この夏に大人も子供もみんなでカブトムシを見に行った森(→)。
その勇姿でみんなを楽しませてくれた昆虫たちもその生命を全うし、静かに森の土に還ろうとしています。
今は森に来る人もなく、森が雪に覆われれば、誰もがここにいた生き物のことを忘れてしまうことでしょう。
カブトムシも鎧(よろい)をわずかに残すのみ、雪の下で眠り、そして遅い春を迎える頃には新しい生命のための豊かな森の土に姿を変えているかもしれません。
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そうやって生命は循環することを、生きながらそして去り行きながら自然は語りかけてくれます。
冬を迎える森の霧氷に覆われた木々、けれどもう来年の春の芽が見えています。
これから雪が積もり樹氷に覆われながら、生命は着々と来たる春の準備をしていきます。
冬はこれからなのに、生命も自分も気持ちが先へ先へと行っています。
また季節が巡れば、静寂の森を緑と生命とここにやってくるみんなが歓喜の森に変えていくことでしょう。
そしてもうすでに大人も子供もみんな、夏休みが終わればすぐに来年の夏休みのことを考え、そんなみんなをまた生まれ来るカブトムシが迎えてくれることでしょう。
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