スキーは翼、障がいを持つ子とともに

障がい児にスキーを教えること、そのこと自体は当たり前のように活動としてありつつ、そういった子が滑れるようになっていくことは想像もつかない出来事。
スキーどころか手袋さえ自分ではめることもできず、かぶせてあげた帽子も気に入らなければ投げ出してしまいます。
スキーを履いてこれから自分がどうなっていくのか、そもそもスキーとかそれを使って滑るなどという概念すらきっとない。
けれど一面の雪の世界に解放され、さらに何かから解放されるように、まさにスキーが翼であるかのように雪の上を飛ぶ天使になっていくのは奇跡を見るようなプロセス。
そしてスキーとか滑るとか上達とか、そういったことにも縛られない天使は、笑顔を輝かせながらほんとうに踊りながら歌いながら滑るのです。
滑れるようになった今でも、スキーで滑るという理解は、きっとない。
それゆえなのか、ほんとうにスキーで空を行くように見えます。
こういった子に僕はいつも何かを思い出させられるのです。
そして僕も、ゲレンデにいるお客さんたちに振り向かれるのもかまわず、スキーを翼にする子といっしょに歌いながら踊りながら風を切って行くのです。
関係するテーマの過去記事:
生徒も先生もみんなで盛り上がる木のぼり体験
大切な気持ちと楽しい出来事と養護学校のみんな
子供にも機嫌を損ねる権利がある
時々記事になる小さな子供たちのこと
内的な世界を出す?少年
(以下TETSUO ART GALLERY内の記事)
地上の天使・進化する子供たち
スペシャルオリンピックス・アートフラッグ制作のこと
私が影響を受けた絵画について
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