富士山と人の世と信仰(富士山その4)

いたるところに鳥居。
八合目手前あたり、まだ明けぬ時間に登る登山者の灯りと。

頂上付近、登山道の鳥居をくぐって山頂へ。
右の石柱の文字は「富士山頂上淺間大社奥宮」。

頂上にて、お店と登山者のにぎわい。

日の出、雲の上に立つ太陽柱。
富士山は古くから霊山であり、今も多くの信仰を集めています。
しかし登山者が多い富士山頂は他のほとんどの山にはない雰囲気、お店が立ち並び郵便局があり人が集えるベンチがたくさんあり、ちょっとした街のようでもあります。
そしてこのところは観光登山や世界遺産登録で登山者の激増が問題となったりしています。
しかしそれに伴うこれまでの対策やそれに至る問題意識は自然との向き合い方を考えさせられることそのものでもあり、富士山はそういった人間の問題も行動も受け入れながら、人間をしかるべき方向に導きそしてこれからもそうであるのでしょう。
私たちが思う以上に、懐深く、強く優しい山なのかもしれません。
しかしもしかすると近く大噴火が起きて人間の考え方を根本から変えてしまうかもしれない。
たとえそんなことがあったとしても、きっとこれからも富士山は人々に多くの示唆と力を与え、そして強く美しくあるのでしょう。
関係するテーマの過去記事:
ようやく富士山に登頂(富士山その1)
岩山を行く(富士山その2)
雲上を行く(富士山その3)
富士山を遠望(八ヶ岳縦走その3)
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