森の不思議なものが連れてくる新しい世界

学校によって団体によって、散策する子供たちが「木も見ず森も見ず」という歩き方をしてしまうのが惜しいと思う時がよくあります。
必ずしも植物や動物に詳しくという方向ではなく、目の前にあるその不思議さや神秘に触れる瞬間の、知らなかった世界をのぞくような感覚を、そして意識していなかった自分の中の何かが目を覚ますような感覚を、もっとみんなで感じることができたら、そんなふうに思います。
ただ通り過ぎてしまわない、ただそれだけでいいのです。
「これ見てごらん」それだけでみんなにあるあたりまえの感性が、知らなかった世界、忘れていた世界に連れて行ってくれます。
この赤い虫こぶは見逃してしまう、そしておもしろいものの象徴のようなひとつ。
そしてそんな有形無形のものが連れてくる感性、神秘や不思議さを感じる心と出会える機会、そしてそんな感性が連れてくる新しい世界との出会いが、子供にも大人にもたくさんありますことを。
関係するテーマの過去記事:
秘密基地で体験する初めての地平
それぞれにそれぞれの感性がやってくる時間
みんなで歩く、雨のつややかな森
本物のクマの存在を感じる
森に見守られながら
知ること、親しむこと
夢の(ようだけどみんなにある素敵な)世界
森の生命の循環
答えよりも大切なもの
ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)
極小の花
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