天文学も星座も神様も

国立天文台野辺山の特別公開日。
八ヶ岳野辺山高原で野外活動をしていると、この周辺でウォークラリーをしたり隣接の広場でお弁当を食べたりしますが、直径45メートル、ミリ波観測の電波望遠鏡としては世界最大というこの望遠鏡の中まで入るのは初めてです。
巨大です。
写っている人間が見えないくらいに。
しかし、専門用語山盛りの解説も、内部の端子とコードの藪のような機械類も正直なところ、???・・・。

興味深かったのは、ある観測機械室の内部を撮影した2枚目の写真、右上のほうに写っているお札(おふだ)。
日本ではどんなハイテクビル建設にも地鎮祭を欠かさず、神棚を置いたり祠(ほこら)を設置したり、あるいは敷地に鬼門封じを作ったりするのはとても興味深いですが、この天文学の最先端ともいうべき場所でも人知を超えたところに意識が向くのは親しみと敬意を感じます。
この日となりのホールでプラネタリウムも見学しました。
天文学の最先端技術も、星座の物語も、身近でかつ大きな存在である日本の神様も、知れば知るほどつながりを持つような思いがします。
そしてその思いを一番強くするのが、実際の星空。
望遠鏡設置の理由でもある、八ヶ岳野辺山高原の標高の高さと澄んだ空気に、星座が埋もれるほどの満天の星空を眺められます。
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星空のこと(TETSUO ART GALLERY記事2004年6月)
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