神聖な場所を創る人

このキャンプファイヤーの数時間前、この日のキャンプの引率の方が、まだ子供たちが来る前のキャンプファイヤー場を非常に綺麗に掃除をしていました。
いわく「大騒ぎをするだけがキャンプファイヤーではない、火の神、火の子といいながらそれに見合わないような楽しみだけをしているのは良いことではない」と。
その言葉どおりの、ほんとうに掃き清めるという言葉があてはまるほどのきちんとした清掃に頭が下がりました。
子供たちに伝えて子供たちもそれを実践したらきっといいだろうという思いと、しかしそれをせずに誰も見ていないところで黙々と広いファイヤー場を掃き清めるこの大人の方の素晴らしさを思う気持ちと。

そして神聖な場所は人間が作り、その人たちをもって神聖になっていくのだという想いと。
この方も当夜はエールマスターとしてみんなを大きく盛り上げていましたが、盛り上がりだけを求める人ではない方の盛り上げは何か奥底から楽しい。
そしてこの方が火の神火の子を語っても何ら絵空事ではないでしょう。
けっして大騒ぎだけではないこの夜の炎は、人の力が最善を尽くした故に、何か見えない力が本当に素敵な思い出に味方してくれるのだと僕は信じています。
この方は人知れず黙々と掃除をしていたけれど、僕の欲を言えば、こういう方がいることをみんなに知ってほしい。
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神の子たちは(2010年6月16日)
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