僕たちが教えているのは作業手順なんかじゃない
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楽しかったキャンドルファイヤー、今この時しかない夜が一生に一度の思い出になっていきます。
どの学校もキャンプファイヤーやキャンドルファイヤーの係というものがあり、その係の子たちといつもいっしょに準備や後片付けの作業をします。
僕がいつもみんなを集めて時間の許す限りやるのが、始まる前の成功祈願のエール(→)、そして終了後にお互いに感謝とねぎらいを込めてのふりかえり(→)と祝成功のエール。
やることは単なる準備と後片付けだけれど、例えるなら学園祭の実行委員が一番近いでしょうか、自分たちの手で準備を手掛け、本番の成功のために力を注ぎ、ここにしかない価値を見出しみんなの一生の思い出となる舞台を作る子たち。
まさにキャンプファイヤー本編のためにそれ以上に輝ける栄誉ある仕事です。
それをみんなにわかってほしいのです。
けれどそこに行きつくにはまだ大人の理解者もごくわずか。
こうした仕事をする子に対して、裏方の人の苦労をや思いやりを解く大人もいます。
それが悪いわけではないのだけれど、そうではなく僕がここでみんなと見出だしているのは、よくある言い方をすれば内的な動機といったものにつながるでしょうか、褒められるから叱られるから責任があるから誰かが思ってくれるから、そういったものではない自分の手と気持ちで生み出す価値と達成感と成功体験。
たとえほかの友達が遊んでいる時の仕事であっても、それは思いやってやらなければならないようなものではなく、二度とないかもしれない貴重な体験と時間、そして自分を含めたみんな全員の成功に寄与できる仕事がどれほど光栄なものか、それを理解した子たちの輝かしい表情は印象的です。
活動を終えた学校からいただく子供たちからの手紙で「キャンプ(キャンドル)ファイヤーの準備が楽しかった」「後片付け後のみんなとしたエールに感動した」そういうメッセージは目に着くようになってきました。
そしてそういった後日談だけでなく、キャンプファイヤーの後片付けをしてエールの前の最後のふりかえりでは、始まる前の悪ふざけ一転して達成感に晴れやかな表情の子や感動で涙が止まらない子や、また生徒の前で涙をこらえながら話をしてくれた先生もいました。
そんな時に思うのは、そんな成功体験や感動体験に導かれるのは、僕らが長くかけた手間や努力や願いのせいではなく、人生に必要なもの価値あるものをぐっと捕まえられる小学生中学生の感性なのだということを強い印象を持って教えられるのです。
僕たち大人はそこに気づかなければいけないと思っています。
大人こそ自分の経験や技量が試されながら、子供たちに今しかできない経験を与えてあげなければいけない。
大人が気づきさえすれば、子供たちはその感性で自分の人生に必要な価値あることを手繰り寄せることができる。
少なくとも、その泉までは導いてあげなければいけないのだと思っています。
関係するテーマの過去記事:
自然の感動をもっと理解し価値を深めていくことができたとしたら
他の人たちに楽しみと感動をもたらすみんなの誇りと心意気
ツリーテラスにて、朝日に輝く森とみんなの姿
必ず成功する理由
神聖な場所を創る人
みんなはまだ成功を知らない
先生になる方々の研修でいろいろお伝えしたく
神の子たちは
写真撮影の注意に関する記事:
(顔を撮らない・個人がわからない撮影をしています)
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