みんなはまだ成功を知らない

野外活動。
キャンプファイヤー、雨天や内容により屋内でのキャンドルファイヤー、いずれもメインイベントです。
学校によって生徒児童によって、盛り上がりやまとまりや流れや、そんな「うまくいき具合」に差がでる場面でもあります。
入学して間もなく友達そのものが出会ったばかりの中学生や、悪ノリやナンセンスな受けねらいや、あえて他人から外れることを楽しんだり、良い流れが作れない学校もあります。
みんなはまだここにしかない、この時にしか感じられない感動や成功を知らない。
それは無理もなく、知らないものは知らないし、知らないものは価値もわからないし、だからそれに向かおうとも思わない。
「みんなの気持ちをひとつにするゲーム」と呼びましょうか、そんなものがあります。
なかなか成功しない、うまくいかなければうまくいかなかった自分たちを持って帰らなければなりません。
このゲームを担当する時、この子たちは何をもってうまくいくのかを考えます。
空気を読まない悪ノリや進行の妨げのようなものでも、そんな子たちだからこそ必ず見どころがあり、この子たちにしかできない成功の在り方や、この子たちにしか作れない感動の瞬間というものがあります。
それを見出さなければなりません。
大丈夫、それは必ずあるのです。
そして、その流れに導かれた結果は、先生も大人も自分たちもみんな驚く感動の大成功。
まとまりとか協力とか、それが大事で、でも言われるが故にうっとうしい思いを持つ時期でもあります。
そして刹那的な自己主張にあこがれた経験は誰にでもあります。
でも大丈夫、みんながひとつになれる成功と同時に、みんながそれぞれ個性的なことは活動の内外でしっかり感じています(笑)。
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残雪の八ヶ岳を望む落葉松並木

4月から八ヶ岳で小中学生との野外活動が始まりました。
今シーズンもたくさんの小学生中学生と出会い、あるいは再会し、今しかないこの瞬間をみんなで体験します。
この落葉松(からまつ)の並木の道路を八ヶ岳に向かい、そのふもとに宿泊する施設があります。
この並木道はその施設への象徴的な風景のひとつだと感じていますが、バスで来るみんなは楽しみの場所にもうじき到着という気分が盛り上がる頃でしょうか。
シカが歩いていたり、芽吹き、開花、黄葉まで落葉松の季節ごとの風景や、来るたびに違う八ヶ岳の表情を楽しめる場所でもあります。
そして僕自身にとってもみんなに先駆けて折々の自然を感じるとともに、今日出会うみんなのことを思い、楽しい体験を想像する時間をくれる場所でもあります。
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登ってみると見方が変わる登山の実感
熱く寒い、晩秋のキャンプファイヤー
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久しぶりの快晴、山頂にて
夢の(ようだけどみんなにある素敵な)世界
仲間割れのち晴れ
一期一会
ベジさんスタンプ
八ヶ岳にて、小学生の野外体験の引率をしています。
落葉松の花
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どんな時にも仲間と体力が必要なのです

前記事(→)に引き続き、大学生の野外活動の引率です。
野外活動の重要性が説かれるこのごろではあるけれど、それでも小中学生はこういった野外活動はあたりまえに学校行事として存在するがゆえ、あえてその意義を語っているところはないようです。
けれど大学生は小学生以上に「必要だから」やるのです。
簡単に行ってしまえば仲間作りなのだけれど、大学という自由な枠であるがゆえに、仲間がいないということが伸び悩みの原因になり、せっかく入った大学をやめてしまう原因にもなってしまう、そんな切実な理由もあるのです。
終了後のあいさつ、自称叱り役の教授がコワモテのまま開口一番「遊びは大事です」。
学生たちの笑いをとった後、お話を続けます。
「どんな時にも『仲間と体力』が必要なのです。研究に没頭しているように見えても、それができる人ほど助け合える仲間がおり、やるべきことをできる体力がある」。
みんなも今日の活躍の仲間や気持ちがずっと続いていくような、そんな素敵な学生生活になるといいなと思っています。
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力を合わせて乗り切る大学生の野外活動

新入生歓迎時期恒例(?)大学生の野外活動です。
どちらかと言えば子供がするイメージの野外活動も、大学生はあえて「必要だから」やるのです。
新入生の行事はまず仲間作り。
小中学生の「活動そのものの体験」という雰囲気よりも、とにかくチームワークや仲間を助ける知恵やコミュニケーションなどをこれでもかというくらい活動の中に織り込みます。
みんなで手をつないだり、男子が女子を持ちあげたり、女子が男子を応援したり、なんかいい雰囲気だぞ(笑)。
力を合わせながら励ましあいながらいくつものチェックポイントを通過して、そのたびみんなで喜びあいながらゴールに向かいます。

チェックポイントクリアには、もちろんベジさんスタンプですよ(笑)。
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無事であるために山岳レスキュー講習

シーズンを通じては小中学生の引率や同行の登山が多いです。
捜索や救助の専門家のような大掛かりなものではないにしろ、まずできることをしなければならない時のための講習というものもあります。
よくできた道具、うまく考えだされた応急、きちんと使いこなせる技量、万一に負けない体力と気力と判断力。
僕は子供たちとの活動では子供の先頭を切って大遊びするけれど、しっかりとした準備はその下支えになるのです。
心から楽しく活動するために、憂いを忘れられるだけの準備が欲しい。
そしてどうかこの準備が実際に使われることがありませんように。
長野県上田市にて。
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