話し合うけんか仲間

僕は児童館では工作の先生ながら、子供たちを抱き上げたり投げ上げたりぐるぐるまわしたり、そんな遊びもしていて、みんなも順番を決めて並び、ひとりひとり大技の遊びをします。
Sくん、Iくん、Nちゃん、いずれも元気なつわものたちで、けんかもしばしばです。
SくんとNちゃんはほかの友達と最初から並んで何度も遊んでいますが、その列にIくんが割って入ります。
さあいつものように順番を争って大混戦か、と思いきや。
Nちゃんは「みんな並んでいるんだから列の最後にならばないといけない」と言います。
Sくんは「後からきたひとはまだやってないから最初に入れてあげればいい」と、意見が割れます。
Iくんも抜け駆けをせずに双方に耳を傾けます。
けんかどころかそれぞれがきちんと考えを言って話し合いを始めます。
そしてまわりのみんなも賛成したり反対したりしながら話し合いの行方を見守ります。
成長に目を細める、なんていう大人らしいものは僕にはありません。
けんかも話し合いもみんな楽しい。
けんかをするのも、そんな子供たちが穏やかに真面目に話し合いをするのも、なんだか両方おもしろいです。
まあこの遊びの時間ははめをはずして大混乱が楽しい時間なので(笑)。
関連記事:
遊びにまっすぐな気持ち
もっと楽しく遊んでいいんだよ
- 関連記事
-
- 10月でも冬の月のよう、冷え込む秋のキャンプファイヤー (2016/10/14)
- 小学生スキーキャンプ、ひたすらスキーを楽しみます (2017/01/05)
- 新月を過ぎて姿を現す月とキャンプファイヤー (2017/05/30)
- 今夜もみんなでキャンプファイヤーです (2013/08/15)
- 自然を感じるともっと開けていく世界 (2012/08/09)
- それぞれにそれぞれの感性がやってくる時間 (2012/08/02)
- 雪で手が冷たくてもベジさんスタンプ押し押しの盛り上がり (2014/12/16)
- 森の中に埋もれて歩いているみんな (2014/06/12)
- 緑の草原と青空、ただそれだけでいいのです (2015/05/08)
- ロボ、今年もみんなに遊んでもらう、または遊ばれている (2015/08/13)
- まつぼっくりとたくさんの自然の楽しみ (2014/05/08)
- みんなの活躍と成長の証しそして思い出の歌 (2013/05/17)
- ツリーテラスで昼寝をするひと (2011/07/26)
- 冬の輝きと春の喜び、今シーズン最後の雪の中のキャンプ (2013/03/29)
- もっと楽しく遊んでいいんだよ (2008/12/16)
また森の中で遊んでます

また森の中で子供と遊んでます(笑)。
実はこれは後日の企画の下見と予行演習としての遊びです。
遊びのついでに下見という説も・・・。
それにしても純粋に遊びの時間はとても素敵なものです。
時間にも追われることもありません。
そして今回は幼稚園保育園の年齢の子供ばかりで、勉強だとか何かの役に立つとかそういった考えもなく、ただ純粋に目の前に現れる出来事を楽しみます。
何かのために何かをしなければならなくなるいつかの時にも、大人の事情に巻かれていくことなく、自分の感性を大切にしながら生きていけるような、そんな経験をする機会がどんな子供にもたくさんあるといいなと思います。
長野県伊那市にて。
関係するテーマの記事:
尽きるまで遊んだ夜
森の家、地上3階から地下1階まで
仲間としての子供たち
サマーキャンプでの子供の日記より
- 関連記事
-
- まつぼっくりとたくさんの自然の楽しみ (2014/05/08)
- スキー女子の休憩時間、雪の上で思い思いの楽しみ (2015/03/07)
- 森の家、地上3階から地下1階まで (2010/08/24)
- 八ヶ岳と呼ぶ宿泊行事の最後は美鈴池に映る快晴の八ヶ岳 (2015/10/24)
- ツリーテラスに朝ご飯前からみんなで並ぶ (2013/07/22)
- 最下位なのにラッキーな子供 (2009/10/23)
- 子供にも機嫌を損ねる権利がある (2009/02/08)
- 今日登山のニュウ、雲の上の山頂に登り雲の下の絶壁を見下ろす (2016/06/08)
- ロボ、格納場所にきてくれた女の子とたくさん遊んでもらう (2018/08/18)
- 雪解け水の渓谷をみんなで歩く (2014/04/25)
- 八ヶ岳宿泊活動のみんなが最初に見る感動的風景 (2014/10/28)
- スノーキャンプにて、スキーの開放感と感動的風景 (2015/01/05)
- 秋の風景も素敵なのでツリーテラスに上る (2013/10/18)
- 険しい渓谷と美しい水辺と自然の中の大発見 (2013/05/18)
- 理論と実践と作業の楽しさ、美しい神秘的な霧の森にて (2016/09/29)
工作で魔法を手の内にする

小学校低学年の子供たちは、これからみんなでする工作の完成品の実演をすると時に魔法を見るような目をしたりします。
そしてその感動のまま勇んで工作を始めます。
しかし作り方や仕組みがわかるとその魔法は子供の手の内のものになり、自分の力で形にすべくもくもくと作業をし、さらに自分なりの改造を加えたりします。
動くおもちゃに潜む物理とか力学とかそういったものも、どんなところでも発揮される子供のセンス・オブ・ワンダーにおいては魔法であり技術でありその区別はなく、科学も発明もこんなふうに生まれていくのかもしれません。
関連記事:
科学実験の巻
切頂20面体を作る
- 関連記事
-
- ベジさんスタンプつきバードコール (2013/05/25)
- 飛行機とツリーハウス、仲良し姉妹のこだわりの逸品 (2015/07/18)
- 日が暮れてもみんなで素敵なクラフト作品を (2013/08/14)
- 夏休みのイベント、クラフト体験 (2012/07/31)
- 大きなお絵かき (2008/10/31)
- ひさしぶりの工作もりあがる (2009/10/01)
- みんなの創造性と自然からの贈り物、森のケーキはブッシュドノエル (2015/08/20)
- みんなの木の色えんぴつ (2011/08/14)
- たくさん作る森の色エンピツはシンプルにして素敵な出来栄え (2017/07/24)
- 星影さやかに星座プレート&風景プレートははるかに望む八ヶ岳 (2016/08/15)
- フォレストアートは自然とみんなのコラボレーション (2014/06/20)
- ロボ、お友達にロボバッジを作ってもらう (2012/08/31)
- キャンプのクラフトで作るトチの実の人形やアクセサリー (2016/07/29)
- 今しかない想い、その思い出を形にする (2012/07/22)
- ペットボトルの水鉄砲、自然の中でみんなで水遊び (2015/08/29)